続 昭和秘蔵名勝負烈伝　DVD-BOX（2枚組）

流智美のココに注目！

好評であった「昭和秘蔵名勝負烈伝」の続編にあたるこの作品。２枚組のディスクには、なんと２４試合の秘蔵名勝負が詰め込まれている。２試合だけ、日本プロレス時代の名勝負（１９７１年１２月、坂口征二、吉村道明　対ドリー・ファンク・ジュニア、ディック・マードックのアジアタッグ選手権、２７歳の若きテリー・ファンク対グレート小鹿のノンタイトル３０分一本勝負）を収録したが、残り２２試合は全て新日本のリングで行われた試合で、年代としては１９７５年から１９８８年の素材だ。猪木、坂口、ストロング小林が主役だった時代から藤波、長州の時代までの秘蔵をカバーしたが（長州力のデビュー戦＝１９７４年８月８日・日大講堂も収録）、他にヤマハ・ブラザーズ（山本小鉄、星野勘太郎）、木戸修、谷津嘉章、小林邦昭、高田伸彦（延彦になる前）、山田恵一、小杉俊二、船木優治、木村健吾ら中堅精鋭陣も総登場。外国陣営もアンドレ・ザ・ジャイアント、ハルク・ホーガン、ブルーザー・ブロディ、タイガー・ジェット・シン、グレッグ・バレンタイン、ピート・ロバーツ、ボブ・バックランド、ジミー・スヌーカ、ダイナマイト・キッド、ザ・プロフェッショナル（ダグ・ギルバート）、ロディ・パイパー、グレート・マレンコ、マニー・フェルナンデス、スチーブ・ケーシーが登場するという垂涎の超・豪華メンバー。
１３０キロのザ・プロフェッショナルをボディスラムの体勢に担ぎ上げた猪木が、そのまま反動をつけて後方にブリッジ！伝説の切り札「ブロックバスター・ホールド」が残っている唯一の試合（１９７５年６・５札幌中島ＳＣ）など、各試合に「かくし味」が満載されている！
　嬉しいのは、「あの」ベニー・ユキーデの日本デビュー戦（１９７７年８・２日本武道館、猪木対モンスターマン戦の前座）が発見され、ここに収録されていることだ。ユキーデは「マーシャルアーツ」のライト級王者として来日したが、当初「なあんだ、キックボクシングの亜流じゃないか！」とのバカにされていたパンタロン姿のユキーデが、この一戦で見せた驚異の動き！佐山タイガーマスクのデビュー戦（対キッド）に勝るとも劣らぬ、まさに伝説の戦いを是非、その目でご確認頂きたい。
猪木ファンには嬉しい、初公開のシングル３連発も入っている。対グレート・マレンコ、対ロディ・パイパー、そして「第３回ＭＳＧシリーズ」青森における坂口征二戦。ほかにホーガンとのタッグで長州、谷津と対戦したレアなタッグマッチ（８３年１２・６大阪）もノーカットで収録。昭和の猪木モノは出尽くした感があったが、まだまだ「底はついていない」ことを見事に証明。
「昭和」、「続・昭和」で「満腹」にならないマニアは、絶対にいなと思います。ゲップが出ること間違いなしの２４試合、自信を持ってお届けします！　

【DISC-1】収録内容

“猪木という名の黄金郷”
ＭＳＧシリーズ決勝リーグ 猪木×坂口は現存した！８mm映像で蘇る伝説の試合他、猪木秘蔵全４試合を収録！
昭和５２年９月２２日　会津市体育館　＜ノーカット＞
　　アントニオ猪木 vs ロディ・パイパー
昭和５３年３月２４日　和歌山県立体育館　＜ノーカット＞
　　アントニオ猪木 vs グレート・マレンコ
昭和５５年５月２４日　青森市民体育館
　ＭＳＧシリーズ決勝リーグ
　　アントニオ猪木 vs 坂口征二
昭和５８年１２月６日　大阪府立体育会館　＜ノーカット＞
　　アントニオ猪木　ハルク・ホーガン vs 長州 力　谷津嘉章

“闘魂に惚れた怒涛の怪力”
昭和５０年１月３日　越谷市体育館
　ストロング小林 フリー参戦挨拶
昭和５０年１月９日　東京体育館　＜ノーカット＞
　　ストロング小林 vs ピート・ロバーツ
昭和５０年６月５日　札幌中島スポーツセンター
　　アントニオ猪木　ストロング小林 vs
　　グレッグ・バレンタイン　ザ・プロフェッショナル

“招かれざる伝説のパンタロン”
リングの赤い蝶 ベニー・ユキーデの貴重な新日本参戦試合他、格闘技マニアも唸るマーシャルアーツ戦を収録！
昭和５２年８月２日　日本武道館　＜ノーカット＞
　　鈴木勝幸 vs ベニー・ユキーデ
昭和５６年６月２４日　蔵前国技館
　マーシャルアーツ世界ライトヘビー級選手権
　　ダン・ウイルソン vs アシュラフ・タイ
昭和６２年３月２６日　大阪城ホール　＜ノーカット＞
　マーシャルアーツＵＳクルーザー級選手権
　　ドン・ナカヤ・ニールセン vs チャーリー・アーチー
昭和６２年３月２６日　大阪城ホール　＜ノーカット＞
　異種格闘技戦
　　木村健吾 vs ケリー・Ｊ・ウイルソン

“綺羅星の残像”
全てはここから始まった・・・レジェンドと呼ばれる男たちの若かりし日の貴重映像を初公開！
昭和５９年３月９日　古河市立体育館　＜ノーカット＞
　　高田伸彦 vs 小林邦昭
昭和６０年８月３０日　山形県体育館
　　小杉俊二 vs 山田恵一
昭和６３年４月１１日　後楽園ホール
　　藤波辰巳　船木優治 vs マニー・ヘルナンデス　スティーブ・ケイシー

【DISC-2】収録内容

“日本プロレス－時代を創った英雄伝説－”
40年の時を経て、日本プロレス時代の珠玉の名勝負を遂に蔵出し解禁！
昭和４６年１２月６日　茨城県スポーツセンター　＜ノーカット＞
　　グレート小鹿 vs テリー・ファンク
昭和４６年１２月１２日　東京体育館　＜ノーカット＞
　アジアタッグ王座決定戦
　　坂口征二　吉村道明 vs
　　ドリー・ファンク・ジュニア　ディック・マードック

“飛龍外伝”
不可解な映像トラブルから門外不出と言われた激レア映像他、知られざる飛龍名勝負を収録！
昭和５５年６月５日　蔵前国技館　＜ノーカット＞
　　藤波辰巳 vs ボブ・バックランド
昭和５６年４月１０日　北九州 西日本総合展示場
　ＷＷＦジュニアヘビー級選手権
　　藤波辰巳 vs ダイナマイト・キッド
昭和６０年５月１３日　大分県立総合体育館　＜ノーカット＞
　ＷＷＦインターナショナルヘビー級選手権
　　藤波辰巳 vs ジミー・スヌーカ

“長髪なき長州力”
吉田光雄がデビュー戦で見せた幻の初サソリ固め！そして改名直後のタイガー・ジェット・シンとの秘蔵名勝負を初公開！
昭和４９年８月８日　日大講堂
　吉田光雄デビュー戦
　　吉田光雄 vs エル・グレコ
昭和５２年４月２２日　大阪府立体育会館
　「長州 力」リングネーム決定
昭和５２年６月２４日　大宮スケートセンター　＜ノーカット＞
　　長州 力 vs タイガー・ジェット・シン

“エピタフ　－偉大なる昭和伝説－”
もう二度と見ることのできない昭和の英雄たちの、知られざる雄姿をここに収録！
昭和５９年２月９日　大阪府立体育会館　＜ノーカット＞
　　ラッシャー木村 vs ハルク・ホーガン
昭和５９年１２月６日　広島県立体育館　＜ノーカット＞
　スーパーヘビー級バトルロイヤル
昭和６０年１０月１８日　後楽園ホール　＜ノーカット＞
　　ランボー・サクラダ vs ブルーザー・ブロディ
昭和５２年１２月５日　岡崎市体育館
　　長州 力　木戸 修 vs 星野勘太郎　山本小鉄

監　修　

流智美（プロレスライター）
プロレス史研究の第一人者、「週刊プロレス」連載他 著書多数。鉄人 ルー・テーズのマネージャーとしても有名。

仕様